人形の妹と王子の兄
優柔不断な私でも答えは決まっていたの。
圭くんが好きだったから。
彼は同じサッカー部の部員で、
変な雰囲気を作りたくなくて
断れなくて返事は出せなかった。
そしたら、
「可憐ここで何やってる」
「お兄ちゃんっ…」
「荒木、
部内の恋愛は禁止だろ」
「ぶちょ、う…ごめんなさい」
今私に告白をしてくれた荒木亮介くん。
この彼から起こった出来事が
中学の時にいじめられる原因になった。