人形の妹と王子の兄

「圭くんっ!」


そして彼、

及川圭くんもお兄さんと争えるぐらいの身体能力と、

首席の天才少年で優しげのルックスで

女の子たちからの好評もあった。


「今、陸部は休憩に入ってさ」

「俺たちもなんだ。けど、また」

「ああ…またか。可憐…」


背の低い私の頭を撫でてくれる圭くんは、

「もしまた、

困ってたら俺たちが助けてあげるから」


「ありがとうっ!」


私の想い人。
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