人形の妹と王子の兄
「万年補欠の荒木じゃん?」
「可憐ちゃんにふられたって?」
「…そうっすよ。
けど、好きな女の子を守らなきゃ男じゃねえっす」
「むかつくな…やっちまえ」
私を掴む先輩たちに反抗して
集団リンチが始まった。
助けてくれた荒木くんを目に負えなくて、
「や、やめてください…先輩!…っん」
他の人にずっと口をつながれ、
横目で荒木くんを見てるしかなくて、
ついに気を失ってしまった荒木くんで、
もう駄目なんだと思った矢先、