私の行きつく先は…

メンズバー

「かんぱ〜い！」

今日はめでたく社会福祉の正社員になったって事で仕事が終わった後、文香が居酒屋で祝ってくれた

「由梨！本当におめでとう！」

「ありがとう！」

これでウチも社会人の仲間入り♪
今日は飲もーーっと♥︎

2時間ぐらい満喫し、お互い睡魔が襲ってきた為、今日はお開きになった。

帰り道変な2人組がいた
何でこんな夜に仮面被ってるんだ？
怪しい奴等としか思えなかった
すると目が合ってしまった

「今、目あったよね？」

やばっと思った頃にはもう手遅れだった
文香は早く帰ろうよーとウチの袖を引っ張ってくる

「俺らの店で飲まない？初回500円で飲めるからさ！」

キャッチだった。うん、帰ろう。
夜の世界はこの時は怖いとしか思ってなかったから逃げ出したくて堪らなかった

「いや、遠慮しとく！」

「そんな事言わないでさー俺達と飲もうよー」

思った以上にしつこかった

「カラオケも歌い放題だからさ！」

カラオケ？はい私、由梨はカラオケが大の大好き人間なんです

「文香、カラオケ歌えるらしいよ！行ってみようよ！」

「えー、眠いもん！帰ろうよー！」

でも500円でカラオケ歌い放題、、、
これは行くしかない！

「寝てていいからさー行くだけ行ってみよう？」

その後もグズグズ言ってたが文香が乗り気じゃないまま行く事にした

それが、彼との出逢いの始まりだった