BLUE HEART
『知らない奴に付いて行ったらダメだからな』
なんだか、リーフが何処かへ行ってしまいそうだ。誘拐とかされたら、困る。
どうやっても、感情は移入してしまうから。
今は、リーフが離れていくのが少し…怖い。
『うん…分かったけど、キスは?どういうの』
まだ、引きずってたんだ?。
『好きな人同士で、唇を重ね合うこと』
真剣に聞いてくるリーフの瞳に、幼小時代を思い起こさせる。
そういえば、母さんは眠る前にいつも俺の額にキスを落とした。
小さい頃だったから、すごく好きで、それがないと安心して眠れなかった。