BLUE HEART

夕焼けと謳う




オレンジの光が、俺達を包む。

日は西に傾き始め、リーフと共に宿に向かっていた。

ゆっくりと、リーフの歩調に合わせていく。


可愛らしい笑顔を、俺に向けている。


頭を撫でると、小動物のように小さい動きをみせた。


『ナディはお仕事するの?』


『あ…マスターのか?』

『うん、なんか…みんな難しい顔してたから』


『…迷ってるんだけどな。受けたほうが、いいと思うか?』



リーフに聞いていいことではないのは百も承知だった。


『ナディはしたそうな顔してると思うの。だから…ね』


『……あぁ、そうだな』

響いた…
リーフの言葉が。



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