BLUE HEART
リーフと共に宿に着き、自室へと向かう。
一部屋しかとっていないが、割と広い。キッチン、バスルームが完備でこの町では一番の設備だろう。
そのため、料金は上がった。だから、二部屋とる余裕もなく…シングルベッドをリーフに譲り、俺はソファで眠っていた。
『今日ね、ナディに似てる人がお店に来たの』
リーフが、毛布にくるまりながらこちらをみた。
毛布が二,三枚ないと眠れないほど、寒かった。
『俺に似てるって…格好とかが似てるのか?』
ソファに座り、剣の刃先を布で拭きながら聞いた。
毎日、剣の手入れは欠かすことなくしている。