BLUE HEART
後から来るとは聞いたものの、来るような気配はない。
本当に来るのだろうか。
何処かで俺の様子を伺うというやり方もあることはある。
『オメェ、酒は飲めるのか?』
急にカウンターの方からマスターの声がした。
酒…か。
『度数の高い酒は飲みませんが…ある程度は飲めますよ』
軽く言うと、マスターはニカリと笑い倉庫らしき場所へといってしまった。
酒によっては冷やしておいたり、常温でおいたり…保存方法がちがうのだ。
そのためだろう。