BLUE HEART



『コイツさ…』


マスターはオレを目先で指差すことで、男の質問に答えたようだ。



『コイツが?…腕はたつのか』


男は俺を疑いかかってきたが、生憎…おふざけに付き合ってやる気はなかった。



『試してみるか?…』


男の闘争心を煽るように聞いてやると、微かに男は笑った。


目元は真剣に、俺の腰の刀に向いていた。



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