BLUE HEART



兵士なら、普通は中刀よりも大きめの剣を使う。

また、クレナイはひどく薄い。
大人数を相手にするには分が悪いのだ。


しかし、俺はコイツに何度も救われて来た。
きっとコイツが折れることがあったら、俺の命運が尽き果てたということだろう。



クレナイは俺の命に等しく、唯一愛した剣。




『お前の獲物はそれだけか?』


キースは、クレナイを見て軽く聞いてきた。
侮ってもらっては困る。


< 44 / 85 >

この作品をシェア

pagetop