BLUE HEART

光に似た闇




キースと言う男。

俺とは違い、矛盾するものを嫌った。

アイツはまるで、砂漠の中で根を生やす植物みたいな奴だ。
枯れた大地、危うい戦況、荒んだ生活・街の中で一際目立った存在だった。
生命力が強くて、殺しても死なないなどと専ら噂だった。


だからと言って熱血!というタイプの男ではなかった。どちらかといえば、落ち着いた感じの爽やかな男。


かと思えば、人殺しを年中茶飯事にしている非情な面をもつ。


掴みづらい男だった。
奴にも何かしら事情があるのだろう。


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