BLUE HEART



『何時の話だよ…小さい時だろう、どうせ』



俺が言うと、キースはあっけにとられたような顔をした。


『…な、なんで分かったんだ?』



『当たり前だ!』



付き合ってられない。
コイツの家族構成がどうだろうが、俺には関係ない。




弟か…



俺には兄弟はいなかったからな。


ただ、幼馴染みはいた。

軍学校も一緒で、アイツはずっと首席だった。総合的にはな…剣術はいつも俺が一番だった。


だけど、アイツも故郷に置いてきた。
同じ夢を見て、同じ苦しみを背負い、支え合ってきた仲間だった。



< 68 / 85 >

この作品をシェア

pagetop