BLUE HEART


言葉なんかじゃなかった。


多分、縁という奴。


引き寄せあったんだと思った。


微かに温かい少女の手は、俺に何かを与えた。


少女は、まだ淋しい顔しかしない。


酒場では、厄介者だったらしく主人は俺が少女を引き取ることを了承した。

タダでとはいかなかったが、少女一人分とは到底思えない金額で俺には少し怒りさえ感じさせた。


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