BLUE HEART
『お腹減った』
スティムが兎の縫いぐるみをぎゅうっと抱き締めて言った。
『マスター、この子の分もお願いします。お金は払いますし』
あたしが言うと、主人は少し怒ったような顔つきになる。
『子供はそんなこと心配しないのっ!あたしが好きで、リーフちゃん達に食べにきてもらってるんだから』
ポンポンとあたしの肩を、主人が叩く。
『僕、炒飯』
『はいはい、スティムはソレ好きだもんねぇ』
『あたしも、同じのを』
『まぁ、リーフちゃんもかい?』
主人の優しい瞳が、すごく居心地が良かった。