BLUE HEART
温かく向けられる笑顔。
細くなる目尻が、優しさを強調していた。
深くなる皺が、暖かみを増す。
『あたしも炒飯好きです』
『僕も好き』
スティムは無邪気に言う。子供らしい表情で、クリッと目を丸まらせた。
スティムはきれいな金髪で、透き通るような青い瞳だった。
あたしがスティムの顔を覗くと、青い瞳の中にあたしが映る。
青いあたしが、スティムの中にいた。
『ありがとう、そう言ってもらえると嬉しいねえ』
主人は、微笑みながら作る準備を始めていた。
スティムは待ち切れないのか、テーブルの上に手を置いてバタつかせている。