BLUE HEART
『お兄さん、寝てんの?』
急に子供の声が聞こえた。高く、はつらつとした口調。
『んんっ、なんだ?』
目を開けて声のほうを、見つめる。
『ココは、危険だよ。もう少ししたら夕暮れの狩りに出て来る奴がいるからね。間違って仕留められても、知らないよ』
わんぱく坊主だった。
金髪で綺麗な髪を輝かせていた。
帽子は肌に馴染んでいる。
『心配かい?ありがとう。でも、俺は大丈夫だ。人の攻撃じゃ死なないから』
『ふぅん…なら良かった。お兄さん、綺麗だね』
いきなり、言われた言葉に戸惑いつつも俺は返す言葉を探した。