BLUE HEART



『お兄さん、寝てんの?』


急に子供の声が聞こえた。高く、はつらつとした口調。


『んんっ、なんだ?』


目を開けて声のほうを、見つめる。


『ココは、危険だよ。もう少ししたら夕暮れの狩りに出て来る奴がいるからね。間違って仕留められても、知らないよ』


わんぱく坊主だった。
金髪で綺麗な髪を輝かせていた。

帽子は肌に馴染んでいる。


『心配かい?ありがとう。でも、俺は大丈夫だ。人の攻撃じゃ死なないから』


『ふぅん…なら良かった。お兄さん、綺麗だね』


いきなり、言われた言葉に戸惑いつつも俺は返す言葉を探した。



< 84 / 85 >

この作品をシェア

pagetop