私の好きな人は好きな人がいました
案の定、希望なんてなかった。
葵に呼び出された用件は、
『彼女へのプレゼントを選びたい。だから手伝ってくれ』
てことだった。
期待した私はバカなんだよね。
でも、初めて見た表情があった。
選んでる時、すごく優しく微笑んだり、
すごく真剣に選んでたり…
初めて見る顔だった。
初めて、羨ましいと思った
いつもこんなたくさんの表情を見てるんだって思ったら。
あの子に嫉妬した。