カラフルデイズ


ココア。


寒い冬になるととてつもなく飲みたくなるのはなぜだろう。



あたしはコーンポタージュ派ではなくココア派である。


当然彼もそれを知っている。



あたしはマグカップにそっと触れては両手で包み込む。



「ん。あったかい」



熱めのマグカップ。


熱々のココアが好きなことも当然彼は知っている。



「お望み通り熱々なココアをご用意いたしましたよ」



あたしはその言葉に小さく笑うと、そっと口つけた。



< 2 / 8 >

この作品をシェア

pagetop