シンデレラストーリー
俺は車に乗り込みながらそっけなく応えた。
「別に。」
すると相原はニヤニヤしながら
『そーですか。指導担当の方がタイプだったんですね???』
「はぁ!?誰があんなダサメガネなんか。」
『じゃあ、これまた大好きな原石じゃないですか。』
完全に俺で遊んでんな???
俺は相原を無視した。
じばらく無言のまま車を走らせていた相原が口を開いた。
『そー言えば次ぎはいつですか???』
あっ…聞いて来るの忘れた…ってか俺の顔も見たくないかもな。
あのダサメガネ…
「明日、行く。」
俺はあのダサメガネに会いたいんだ。