SCANDAL××!!
「もう、リコあんたね、迎え頼むならもっと早く言いなさい」
「えへへ、ごめんなさい。
あとね、たぶんもう少ししたら成海さんも寄るって」
「さっき聞いたわよ。
どうせなら成海くんも一緒に迎えに行けば良かったわねぇ」
「あ、ほら、成海さんは終わってからも片付けとか打ち合わせとかあるみたいだし…」
わたしだって、一緒に帰りたかったよ…
テーブルに並ぶ料理を見て、思わず溜め息が漏れた。
「いらないなら食べなくていいわよ?」
「違う違う!
そういうことじゃないの、お母さん」
グッドタイミングかバッドタイミングなのか…
成海さんの訪問を知らせるチャイムが鳴り、わたしはキッチンを出て玄関に向かった。