百回目のキス











「君が僕の小説が好きなのは、嬉しいよ。でも、君が好きなのは、僕じゃなくて、僕の小説なんだよね?」






っ。






「君はうん。きれいで僕の好みだよ。」







照れくさそうにいわれ、嬉しくなる。







「なら…」






「ならってきみ…。君は僕の小説に惚れ過ぎだよ。僕の顔を見てみなよ。対してかっこいいわけでもないし、何よりこの、くるくるなアフロみたいな髪。」






「私は、その髪好きですよ。」








「っ///だからっ!」









私は、何しにきたんだっけ?






仕事か。








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