百回目のキス
出会い
「大好きです!」
「は?」
「えっ?//あ、いや///」
「あー、もしかして間違ったとか?」
だよねー。俺みたいなのが告白されるわけないよね。といった彼にムカッとなり。
「好きです!貴方が!小学校の時から、貴方が好きでした!」
「小学校?」
意味がわからないという顔をした彼に、しまった!と恥ずかしさが私を襲う。
「いや、あの、はじめまして。夢見書店に入ったばかりの新人編集者、碓氷美咲(ウスイ ミサキ)っていいます。こ、このたび、高野奏思先生の担当になりました。」
深く頭を下げる。いつもより深く。
あーもう、私のバカバカ!
何、ピンポーンしてドアがあいた瞬間『大好きです!』だよ!
アホか!いや、アホだよ、私は!!