百回目のキス
「あ、ああ!君が碓氷さんね。どうぞ」
「あ、はい。お、お邪魔します。」
やばい、高野先生の部屋に入っちゃうよ。
心臓やばいかも。もたないかも。
「汚くてごめんねぇ。なんせ、男の一人暮らしでね。あ、ソファーに座っといて、なにか持ってくるから。」
「い、いいです!私なんか、お構いなく!」
「いやいや、それはダメだよ。せっかく若い今時の子に告白されたのに。ちゃんとおもてなししなきゃ。」
キャーッ!それ、言わないで!
恥ずか死しちゃうから!
「はい。ちょうど、ショートケーキあったんでね。飲み物は、コーヒーでいい?それともココア?」
「コーヒーで、いいです。」