真白な彼女

余りにもリアリティーが無い話し。
だけどこの手の冗談は彼は嫌いだ。
よく知ってる。
月見里君らしい真剣な顔だった。

彼は昔から困っている人がいると助けてしまうのだ。
ほってはおけない質なのだろう。
それが彼の凄い所。
彼は見逃しても良い所も見逃せない。
ある意味、不器用だと思う。
私はそう感じる。

『小鳥遊さんが脅されてる?』
『あぁ、恐らくな。』
『聴いた内容が知りたい。』

私は月見里君をじっと見つめた。
この手の話や、厄介事は好きではないのですが、この時ばかりは聞かざるを得なかった。
友達のピンチかも知れなかったからだ。
< 17 / 76 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop