真白な彼女
小鳥遊さんの家は、大学からそう離れて無い、住宅地にあります。
以前、サークルの帰りで1度だけお家を上がらせて貰った事があるんです。
いたって一般的な一軒家でした。
小鳥遊さんの部屋は凄く女の子らしい、可愛らしい部屋だったのを憶えてます。
私達はファミレスを後にして、小鳥遊さんの家へ向かった。時刻は17:30。
もう、辺りは暗く、街灯だけでは少し心細い道を二人で歩いて行く。
ファミレスから住宅地まで少し距離があり、其の間、車の通りの少ない道を歩くしか無いのだ。
夜になるとひと気がなく、1人だと少し怖い。
こういう時に、素敵な男性にエスコートされながら帰宅するのが、女の子の理想である。
『しかしこの道、夜になると灯り少なくて、物騒だな。まぁ、白石は慣れてるだろうから平気だと思うけど、女の子は危ないなー。』
……。
私も女の子ですが…。
まぁ、いつもの事だ、気にするまでもない。気にしたら負け。