真白な彼女

私も、帰ろうとして席を立とうとした時、声を掛けられたんです。
後ろの席のあの人から。

その人は、私達の話しを聞いていたみたいで、事情は大体わかったと言って、私の席に移動して来ました。
私は、ちょっと怖くて、立ち去ろうとしたんですけど、その人は、俺なら助けられると言い出したんです。
私は、信用出来なくて、帰りたかったんですけど、何かその人は私の目をじっと見つめたまま話し始めました。

俺ならその問題を解決出来る。
その彼氏の請求を、無かった事にする事も出来るし、その二人には何も被害が及ぶ事も無くなる。
間違いなく。
まず俺の話しを聞け。
ただし有料だ。俺は相談屋だからな…。

私は、お金が無いと言って断ったんですけど、相談屋さんが報酬は、結果が出て成功した時、相談料と事の報酬を同時に請求する。万が一、失敗した時はこの相談料も無かった物とする。
って言ってたんです。

値は張るがやる価値はあるだろ?って言われて、私ももし真美ちゃん達を助けられるならって思って。
思わず…相談してしまいました。


回想終
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