真白な彼女
『恐らくだけど、連絡した時は、小鳥遊が支払う準備が出来ている時とあっちは考えるだろう。その時、直接会って渡す率は多分、少ないと思うから口座振込を指定してくるはず。だから、多分その時は会えないね』
『じゃあ、どうするの?』
『新たに金を用意して、相談するのさ。相手は相談屋さんなんだろう?』
『なるほど、でもまたお金が掛かっちゃうんじゃないそれ?』
『まぁ、仕方ないね。失敗したら今月払う分がもしかしたらパーになるかも』
『そ…そんな…』
小鳥遊さんはしょんぼりしながら視線を落とした。
『小鳥遊。失敗したらだ。これに賭ける価値はあるんだ、何もやらないよりはマシ。大学通いながら毎月20万稼ぐって大変だぞ!それこそ、やりたくないような事までやるしかなくなる事態だって考えられるんだ。今はもう失敗を恐れず行くしかない』