真白な彼女
翌日、夜23時。
私と月見里君は昨日、来ていたファミレスで小鳥遊さんのバイトの帰りを待つことにしました。
『なぁ、小鳥遊って可愛いな』
ん?
『何か女の子らしくて守ってやりたくなるタイプだ』
『………そうだね』
何なのだろう藪から棒に。
『それに小鳥遊って少しおっとりしてるから直ぐに騙されやすそうだ』
『小鳥遊にちょっかい出す気?』
『あぁ、いいねそれ。出しちゃおうかなぁ』
月見里君は満面の笑みだ。
『あのね〜、小鳥遊さんが困ってるのに不謹慎だよ。月見里君』
私は呆れた声で言った。
『ははっ、冗談だよ。小鳥遊はああ見えてしっかりしてるんだろ?』
『そうだよ、小鳥遊さんは凄くしっかりした娘なんだからね』
『冗談だって、怒るなよ〜』
『月見里君が変なこと言うからでしょ』
『ごめんごめん。白石も真面目なんだから』
『別に真面目じゃ無いよ。普通だよ』