真白な彼女
小鳥遊さんはゆっくりと話し始めました。
『そうですね。特に何もなく応じてくれました。来週の日曜日に会って話してくれるみたいです』
ん?
『あの…小鳥遊さん?詳しい内容は』
『特に話してません。別件の相談の依頼という形にしてあります。電話での相談だと嫌なので直接、会って話したいと伝えました』
妥当な考えだと思う。
『まぁ、妥当だな。特にその辺に関して言って無かったから少し心配だったんだ、んで何処で会うんだ?』
『えっと…それがですね…。』
小鳥遊さんは少し顔を曇らせた。
『ここから、少し離れた、元北島病院の中で話しを聞くそうです』
『え?何で?病院ってあの今、廃墟の?』
私は直ぐに言葉に出してしまっていた。
『そうなんです。理由はひと気が無いから、邪魔が入らないと言ってました。私は疑われるのが怖かったので、直ぐに返事をしてしまったんですけど……やっぱおかしいですよね…』
うう、嫌な予想が的中してしまうのでは。