真白な彼女
私は不安を抱えながら、頭を高速に回転させ、最悪のイメージを作りあげ続けた。
最悪の事態は回避したい。
色々イメージして、繰り返し頭の中で、想定、回避を繰り返していた。
しかし、季節はまだ冬。
日が落ちるのが早い。
大学の帰りなのだけどまだ16:00にもなっていないのに、辺りは薄暗い。
だが、決して視界不良な訳では無かったし、勿論、前を見て歩いているつもりだった。
ドン!
何かにぶつかった。