真白な彼女
別に今は私がどう思っても仕方の無い事なのだけど、この人が言うと考えさせられる気がする。
以前の時もそうだった。
なんだか、私の必要としている答えを持っていそうな…。
その見透かした目が。
言い方がそうさせるのかもしれない。
『ふむ。悪い癖だな。また話の腰を折ってしまった。今日は俺に何の相談があるんだ?』
私ははっとした。一瞬、目的を忘れていた。
『単刀直入に言います。依頼した成功額をもう少し下げては貰えませんか?』
『NOだ』
即答だった。
間ありの即答に小鳥遊さんは正直面喰らっていたと思う。
多分、小鳥遊さんのシュミレーションには無かったのだろう。
私はあったのだけれども。