真白な彼女

ぼーっとしてたら行き着いた。
図書館に。
私は本当に楽しみが無い娘なのかも知れない。
いつも一人になりたい時や勉強する時、読書に耽る時に頻繁に利用する場所です。
まぁせっかく来たのだから本探しでもしようかな。

『白石?開けましておめでとう。』
図書館の玄関ホールを歩いていると聞き慣れた声で挨拶をされた。意に沿わぬ形で。ん?意に沿わぬ?
『新年早々こんな所で何してんだ?お前は勉強しなくても大丈夫な奴だろうに。あぁ、あれか。家にいても暇過ぎてぶらぶらしてたらいつも来ている場所に無意識で来ちゃったやつか。』
御明察
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