ルナア病
「それが、原因は発表したくないのだ……」

「なんでまた? ノーベル賞ゲトりましょうよ」

「いや、あの、言いにくいのだが、私の妻が……」

「あっ! 確か、博士の奥様もルナア病でしたね……」
((((゜д゜;))))

「そうだ。ルナア病の原因を発表することは、私の妻が一日平均三回以上オナニーしていることを発表するのと同じなのだ」

「あんまり、夜の相手をしてなかったのですか?」

「いや、してたんだが……。いかせたことはない」


「そうなんですか。……。アッーーー!!」
田中助手がいきたり叫んだ。

「どした?」
博士が問う。

「私の母親もルナア病なんです」

「ちょ、おまっ、お母さん、おいくつだ?」

「こ、今年で七十です」

「発表したくない気持ちわかってくれたか?」

「はい。死ぬほどに」



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