花とミツバチ



「…大袈裟、」



思わずふふ、と笑った私に先程まで万歳していた彼はピタッと動きを止める。



「……」

「…?千葉くん?」

「っ〜…いきなりそんな顔反則ですー!!!」



いきなりどうしたのかと見ればその顔はまたみるみるうちに赤く染まり、かと思えば恥ずかしくてたまらなくなったのか、彼はいつかのように両手で顔を押さえ駆け足でその場を逃げ出した。



(また女子のような逃げ方して…しかも顔が反則ってどういうこと)



そんな彼の、ひとつひとつ。

きっと前までなら『変わった人』で済ませていた。



けど、今は違う。

可愛い人、あたたかい人

どこか愛しさも感じて







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