花とミツバチ



「?どうかしました?」

「い、いえ何も…早いね、まだ待ち合わせ10分以上前だけど」

「はい!藤田先輩なら10分前には来るかなと思って30分前には来てました!」

「早すぎじゃない!?」



中身は相変わらず、しっかりしているのかいないのか…けれどその見た目に圧倒されっぱなしの私に、彼はじっとこちらを見る。



「?なに?」

「あ、えと…私服だとまた雰囲気違うなって」

「…普通でしょ」

「いえ!めちゃくちゃ可愛いです!大人っぽいっていうか…むしろ俺幼くないですか!?大丈夫ですか!?」

「幼く…はないんじゃない?若いなってちょっとびっくりしたけど」

「えっ!大人っぽく見えるように結構悩んだんですけど…やっぱり白と黒で決めるべきだったか」

「……」



けれど、うーんと頭を抱える彼から知るのは先程の私と同じ悩み。



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