花とミツバチ







「あーっ、動いた!」

「本当、もうクタクタ…」



数時間後、ボウリングを終えた私たちは疲れた体をうーんと伸ばしながらボウリング場を出た。



(明日は筋肉痛だな…痛みに苦しむ自分が想像出来てしまうのが憎い)



「どこかで飯にでもします?」

「そうだね、どこがいいかな…」



そう変わらぬ曇り空の下を歩いていると、頬にぽたっと落ちる水滴。



「…?」



そして空を見上げた途端、ポツポツポツ…、ザァァァと音をたて思い切り降り出す雨。



「うわっ、いきなり雨!」

「しかもすごい勢い」



とりあえず一度すぐ近くのお店の入り口へと避けるものの、雨はザァァァと止む気配はない。



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