花とミツバチ



「どうしましょうか?傘…を買おうにも、近くにコンビニもないし」

「駅まで歩く?少し濡れちゃうかもしれないけど」

「えーと…あ、じゃあうち来ます?止むまで雨宿りに」

「へ?」



千葉くんの、家…?



「近くなの?」

「はい。ここから走れば5分くらいですかね」

「近っ!」

「小さいアパートですけど…あ!いや、いやらしいこととか考えてませんから!大丈夫ですから!」

「うん、それは心配してないけど」



相変わらずそこはきちんと断言する彼に、少し考えて小さく頷く。



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