花とミツバチ



けど、もしそういうことになった時はどうすればいいんだろう。

一応でも恋人なんだし、受け入れるべき?

けどまだちゃんとした恋人でもないわけで、梶原課長とも関係を持っている状態で千葉くんとも…って、自分的にすごく軽い気がする…!



(いや、でも、けど…)



うーんと頭を抱えるうちにシャワーを浴び終え、ホカホカとした体で用意してあったTシャツとズボンに着替え廊下へと出るとそこにはキッチンでコーヒーをいれる千葉くんの姿



「あ…早いですね。ちゃんと温まりました?」

「……」



下心など一切なさそうな彼の顔。至って普通のその様子に、何だかんだと考えていた自分の頭が恥ずかしい…。



(そういえば『手出しはしない』ってあれだけ断言してたもんね…)



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