花とミツバチ



「……」



そんなこと、言わなくたってわかってるよ。

あんなに優しいキスをされたら

それだけで充分すぎるほど、伝わる気持ち




「…うん、」



彼と同じくらい頬を染めて頷く私に、千葉くんはますます頬を真っ赤にして笑った。



大きな、大きな彼の気持ち。

向き合ってみてようやく、辿り着く答えが分かった気がする。



心は確実に、見つめる方角を変化させて








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