花とミツバチ
社長が直々にって…下手なこと言って取引なくなったらどうしよう…!!
想像してはゾッとする私に、隣に座る千葉くんはツンツンと私の頬をつつく。
「?」
「藤田先輩、大丈夫ですよ。笑顔笑顔」
「わ、わかってるけど…」
「ほらほら、いつもの堂々とした態度はどうしたんですかっ」
「そうは言ってもこんなの慣れてなんて…」
「やぁ、ご苦労様」
「!」
(来た!)
その声に振り向くと部屋へ入ってきたのは太ったおじさん…いかにも社長といった風貌の男性。その姿に私たちは一度立ち上がる。