花とミツバチ
「うーん、じゃあとりあえず一部の店舗に最少ロットで入れて動きが良かったらのちのち…」
「ありがとうございます。ではどちらの店舗に入れましょうか?」
「いつも入れてる10店舗で頼むよ」
「わかりました」
そう頷き、千葉くんは用紙へスラスラと文字を書いていく。その合間にもこちらへ向く社長さんからの視線。
「ちなみに藤田さんはどういった男性がお好みで?」
「えっ!?」
こ、好み!?
こういう時は嘘でもこの人に近い好みを言ったほうがいいのかな、それとも率直に言った方がいい…?
頭の中で一瞬迷って、ハッと思いつく。