花とミツバチ
「……」
いや…何も見てないって言ったけど…
絶対嘘!!見てた!あの反応はバッチリ見てた!!
い、言いふらされる…明日には会社中の噂になる…
自業自得と言えばそれまでだけれど、困るものは困るっ…
「っ…待って千葉くんー!!」
「!!」
そう瞬時に頭をフル回転させ辿り着いた答えに、私は大急ぎで彼の後を追いかける。
そしてエレベーターを待つのももどかしいのか階段で下ろうとしていた千葉くんの首根っこをガシッ!!と捕まえてその場に留まらせた。