花とミツバチ
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そうして営業を無事終え取引先を出た私と千葉くんは、近くのコーヒーショップで一休みでもしようと車を停め、街の中を歩いていた。
「……」
「……」
ただ、隣を歩く千葉くんは先程までのテンションはどこへやら…ズーンと肩を落としている。
「…な、何。どうしたの」
「いや…すごい発注貰えたなぁって…」
「?よかったじゃない。千葉くんの成績になるし」
「そうなんですけど!俺の営業としての立場が!」
要するに私の一声で取れた大量発注は嬉しくも素直に喜べないらしく、複雑そうに溜息をつく。