花とミツバチ
いつもまっすぐに愛を伝えていてくれた、そんな彼を最低な言葉で傷付けた。
ふさわしくないんじゃないか、そんな私一人の想像で。
…なんてバカなことを言ってしまったんだろう。
私が彼に似合わないなんて、そんな今更。それでも最初から彼はそんな私を、好きだって言ってくれていたのに。
『好きです!』
『…こんな俺の勝手を許す先輩も、最低とは言わないですよ』
いつだって優しく包んでくれたのに、その優しさを信じられないなんて。
(…後悔、したくない)
そう強く想うから、今の私がするべきことは
「っ…」
私は勇気を振り絞り、席を立ち彼の後を追う。