花とミツバチ
「っ…、」
ごめんね、千葉くん。
その心を裏切って、傷付けてごめん。
ごめん、ごめん、何度だって謝るから。
だから逃げないで、拒まないで。
嫌いになってくれたらいい、そう思ってあんなことを言ったのに
嫌いにならないでほしい
笑顔で、抱き締めてほしい
「っ…大丈夫ですか!?」
「…?」
涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げれば、そこにいたのはひどく驚いた顔でこちらを覗き込む千葉くんの姿。
逃げていたはずの彼は、私の体を起こし服についた汚れを払う。