花とミツバチ
2.チョコレート
どんなことがあった日でも、変わらず夜は明け朝はやってくる。
そう、困惑したままの私にもそれは変わらず。
(…ね、眠れなかった…)
『俺と付き合ってください!』
あのことがあった、翌日。私は今日も会社へと出勤するべく、日差しが眩しい朝のオフィス街を一人フラフラと歩いていた。
一晩中考えた。なぜこんなことになったのか。
千葉くんはただの後輩で、寧ろ好みとは真逆。皆に可愛がられるタイプだし、ちやほやしてくれる女の子も沢山いるだろう。
そんな彼は、私のことを好きだという。
…不倫をするような、私を見ても。