花とミツバチ
「そう言い寄る相手がいるなら、不倫なんてやめてその年下にしておきなよー」
「いやいや…ただの後輩だし」
「今は、でしょ?付き合って一緒に居てみたらわからないじゃん。それとも、よっぽど好みじゃないわけ?」
「よっぽどってわけじゃないけど…その子、可愛い系なんだよね」
「あー…」
樹里の好みのタイプも、私と同じ渋めの年上。
それだけに、可愛い系は嫌いじゃないけどあまり惹かれない、そんな私の気持ちが分かるらしく苦笑いで頷いた。