花とミツバチ
「けど大したもんじゃん?その空気で告白できるなんて」
「そうかもしれないけど…」
「逆に考えれば、そんなレベル高い男の子に見初められたってことよ?もうすぐアラサーで性格きつめのあんたが!」
「……」
まぁ、少々ストレートすぎる言い方ではあるけれど確かに樹里の言う通り。
もうすぐアラサーと呼ばれる年代で、決して穏やかとか優しいとかそういう性格ではない自分。
そんな私のどこがいいの?という疑問ばかりが浮かぶ。
「わかってるんだけどさ…若者特有の年上女に対する物珍しさじゃないかとか、思って」
「…梓って変な所で自分に自信ないよねぇ」
「変な所って…自分に自信なんて常にないよ。じゃあ樹里は自分が23の男だとして私と付き合おうと思う?」
「うーん…思わないかも。喧嘩したら言い方言い負かされそうだし」
「ってせめてフォローくらいしてよ…」