花とミツバチ



「…、」



彼はどんな顔をしているんだろうか。

そうチラ、と右隣の千葉くんを見れば、その丸い目はじーっとこちらを見ていた。



「な…何」

「あ、いや…すみません。つい、」

「つい?」

「…先輩の横顔が、可愛くて」

「…!」



恥ずかしそうに呟く彼に、思わずこちらの顔もぼっと赤くなる。



な、なっなっ…

何をいきなり言うのこの子は!!!

こ、これもからかわれてる?遊ばれてる?



そう思いながら熱くなる頬を押さえ、また彼を見ればその頬も真っ赤になっていることに気付く。

そこから知るのは、彼も感じている照れの気持ち。



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