花とミツバチ
千葉くんと、一応“恋人”という形で付き合い始めてから一週間ほど。
実際私の毎日は、何ら変化がない。
普通に働いて、普通に帰って…彼も毎日会社の中や取引先を駆け回る毎日。
そんな中でやはり私の心には梶原課長が大きく存在していて、自分がどうするべきなのか、まだまだ答えは出ていない。
(…中途半端だな、私)
千葉くんの気持ちに向き合おうと思う反面、梶原課長に心が揺れる。
そう一人頭をぐるぐるとめぐらせながら廊下を歩くお昼休憩。私の右手には小さなコンビニの袋。
今日も仕事は少し溜まっているので、外でゆっくり食事をするほどの暇はなく…結果近くのコンビニで買ってきたおにぎりをオフィスで食べながらの昼食だ。